沢山飲むと判らなくなるテーマです・・・。
1. 辛口・甘口の違いを知ろう
「甘口」「辛口」という言葉はよく聞きますが、日本酒の世界では「日本酒度」という数値でその傾向を示します。
日本酒度がマイナスに近いほど甘口、プラスに近いほど辛口の傾向があります。ただし、これはあくまで糖分の量を数値化したもので、実際の味わいは「酸度」や「アミノ酸度」などのバランスで変わってきます。
たとえば、+5の辛口でも酸度が低ければまろやかに感じることもありますし、マイナスの甘口でもキレのある後味になることも。
「甘口=デザート酒」「辛口=キリッと食中酒」くらいのイメージで、あとは飲んで覚えるのが一番です。
2. 純米酒と吟醸酒の違い
日本酒は製法や原料によって分類されますが、最初に知っておきたいのが「純米酒」と「吟醸酒」の違いです。
純米酒は、原材料が「米・米麹・水」だけで、米の旨味やコクがしっかり感じられるのが特徴。ぬる燗や熱燗でも美味しく楽しめます。
吟醸酒は、米を60%以下まで削り(精米歩合60%以下)、低温でゆっくり発酵させた香り豊かなお酒です。果実のような香り(吟醸香)が特徴で、冷酒や常温で飲むとその魅力が際立ちます。
ちなみに「大吟醸酒」はさらに磨いた高級路線、「本醸造酒」は少量の醸造アルコールを加えてスッキリ感を出すタイプです。
3. 飲み方の温度について
日本酒の面白いところは、温度によって風味ががらっと変わることです。冷やしても、温めても楽しめる懐の深さがあります。
- 冷酒(5〜10℃):スッキリとした味わいで、香りが引き立つタイプにおすすめ。吟醸系やフルーティな酒にぴったり。
- 常温(15〜20℃):バランスの取れた味わいが楽しめ、日常酒や純米酒に合います。
- ぬる燗(40℃前後)〜熱燗(50℃前後):お米の旨味がふわっと広がる。コクのある純米系に合います。寒い時期にはぴったり。
同じ銘柄でも、冷酒と燗酒ではまるで別物になることも。ぜひ温度違いでの飲み比べを試してみてください。
最初は難しそうでも、1杯ずつの出会いが“自分好み”を教えてくれます。日本酒選びの参考になれば幸いです🍶